佐久市は、標高600~1,100m前後に耕地が広がり、その中央を貫流する千曲川とその支流による豊かな水源や、高燥冷涼な気候、豊富な日照など自然環境に恵まれた地域で、水稲、野菜、花きを中心に様々な産地が形成されています。昼夜の気温差が大きいことから、米は食味が良く、果実は糖度が高いこと、花きは発色が良いという特徴があり、野菜は標高差を利用し春作から夏秋作まで、多くの品目が長期間出荷されています。

佐久市の気候
○平均気温/10.6℃(最高/36.0℃・最低/−13.9℃)
○年間降水量/930.3mm ○年間日照時間/2248.8時間
○標高(耕地)/600m~1,100m
佐久市は、高燥冷涼で寒暖の差が大きい内陸性の気候で、年間の平均気温(約10℃)が全国平均(約13℃)よりも低く、降水量は年間1,000mm前後と全国的にも少ない地域です。
また、日照時間は年間2,000時間前後と全国平均(約1,500時間)を大きく上回っており、晴天率の高い地域です。
佐久市のご紹介
「佐久」の名が日本の歴史に登場するのは、いまから約1,500年前のことになります。清和・陽成・光孝三代天皇の歴史を編さんした「三代実録」に出てきます。ついで、「延喜式」にも記されています。
佐久の語源については、諸説があり、定かではありません。佐久市内では、至るところで縄文、弥生時代の遺跡、遺構が発掘され、歴史時代以前から先住民族が住んでいたことが立証されています。佐久の農村集落が、はっきりした形で生まれたのは、平安末期といわれています。
大井庄、伴野庄、平賀庄などの荘園がつくられ、戦国時代に入って、武田氏(甲斐)の支配する所になります。徳川時代に入り、平賀、岩村田に代官所が設置され、天領として統制された所と、龍岡藩、岩村田藩、小諸藩の私領となっていた所とがいりまじるようになります。
①写真左上/旧中込学校 ②中上/佐久市立近代美術館 ③右上/成田山薬師寺
④左下/貞祥寺 ⑤中下/香坂ダム ⑥右下/こども未来館