風光明媚な佐久地域。生産エリアご紹介

軽井沢、立科、八ヶ岳。全国屈指の観光地に恵まれた佐久地域。
その観光名所と同じくらい自慢できる農産物があります。

佐久地域は、千曲川の最上流に位置し、北に浅間山、南に蓼科山、八ヶ岳を臨む豊かな自然に恵まれた地域です。
甲武信岳の源流から流れ出した千曲川沿いに広がるこの地域は、国際保養地として名高い軽井沢をはじめ、八千穂高原や白駒池、松原湖などの多くの観光資源を有した観光リゾート地として親しまれてきました。
城下町として、北国街道の宿場町として栄えてきた小諸市は島崎藤村の詩でも知られています。佐久甲州街道と中山道が交わる交通の要衝でした。また、高原の澄んだ空気は宇宙観測にも適しており、臼田と野辺山には観測所があります。
数々の霊峰に抱かれ、生命の源とも言える源流が湧き、伏流水に恵まれた風光明媚なこの地域には国内・世界に誇るべき自然や歴史・文化が存在するものの、一部を除き農産品の魅力はあまり知られておりません。実は、観光名所と同じくらい自慢できる農産品が沢山あります。

千曲川源流の清らかな水と内陸性気候を活かし、水稲、果樹、野菜、花きなどの栽培が盛んに行われています。
佐久地域は、気候や土壌の違いから5つのエリアに分けられ、それぞれに合った農業を中心に様々な農産物が生産されています。

  • 軽井沢町〜小諸市は、浅麓準高冷地帯と呼ばれ、高原野菜のレタス・はくさい・キャベツの葉もの野菜の生産が盛んです。
  • 佐久平坦地帯では、良質米生産地帯で、 花き栽培も古くから行なわれ、果樹では、国内生産量の約1/4を占めるプルーンが有名。
  • 川西丘陵地帯は高原野菜の葉ものの産地で、りんごの品質にも定評があります。また、大規模な肉用牛・豚の飼育も行なわれています。
  • 4町村にまたがる南部中山間地帯では、高原野菜とキク・アルストロメリア等の花きを中心とした園芸に力を注いでいます。
  • 南部高冷地帯(川上村・南牧村)では高冷という立地条件を生かし、高原野菜、畜産物等の生産が盛んに行なわれ、特にキャベツ・レタス等は全国屈指の産地として有名です。

「日本の屋根信州」の由縁。日本一が数多く点在しています。


❶本沢温泉「雲上の露天風呂」
日本最高所の露天風呂標高2,150m

❷野辺山駅
普通鉄道日本一高い駅
標高1,345.67m

❸野辺山駅
JR線最高地点
標高1,375m

❹野辺山
宇宙電波観測所

❺日本一海から遠い地点
佐久市(旧・臼田町)

❻千曲川源流
甲武信ヶ岳の長野県側斜面(南佐久郡川上村)

佐久地域の農地は、標高600m~1,500m。
特異な自然環境が美味しくて美しい農産品を育みます。

ご存知でしたか?東京の毎月の最低気温と、この地域の最高気温は、なんとほぼ同じです。
日本は南北に長く、春のサクラの開花期は四国・九州の南部では札幌より1カ月以上早く、逆に秋のススキの開花期は北海道の方が四国・九州より1カ月程度早くなります。
日本の気候区分は、極寒地・寒地・寒冷地・温暖地・暖地・亜熱帯に分けられ、私たちの地域は寒地・寒冷地(冷涼地)に区分されています。区分的には北海道の札幌市と同じですが、軽井沢町のほうが、最低気温も低く寒暖差が大きいのには驚きです。
高い標高による冷涼地の気候と、月単位の寒暖差・日単位の昼夜の温度差などの厳しい自然環境が、たくましく美味しい農産品を育むヒミツです。